2012年5月14日月曜日

OCDカウンセリングコースに関する補足説明


先日の記事で述べたOCDカウンセリングについて、「モニター」の意味に関する補足説明です
コースで用いる方法は通常の外来でも病気への抵抗力アップのためのワンポイントアドバイスとして行っています。


技術的な未熟さや未経験さからモニターを募るわけではありません。

十分な時間をかけて集中的に行うために、このようなコースを設定したのが初めてなのです。

実際にどのくらいのペースで十回のセッションを行えるか予測しにくいためモニター募集して試験開始します。

また、お申し込みいただいた方には、セッション内容の詳細をご説明するメールをまもなく送らせていただきます。

ご検討いただき、ご参加希望の方はご連絡いただければ幸いです。


五月末をもって、いったん募集を締め切ります。

追加コースや正式スタートも検討中ですのでご希望の方はメールocdmonitor@gmail.com でご連絡ください。

2012年4月29日日曜日

OCDカウンセリングモニター募集のお知らせ

突然ですが、成瀬メンタルクリニックの向かいに新規に開設されるカウンセリングオフィス内で、新しく始める予定の、OCD(強迫性障害の略)カウンセリングコース(仮称)のモニターを若干名募集させていただきますので、お知らせいたします。

なお、このコースは強迫症状を緩和する医療行為を提供するものではありません。強迫性障害に立ち向かうコツを学び、実践して力をつけていくことにより、結果的に強迫症状に脅かされない自由な毎日を取り返すことを目指すプログラムです。

<モニター応募条件>

・強迫性障害にお悩みの方であれば年齢と性別は問いません。

・ご本人が、面接開始時間に大幅に遅れずに来ることのできるかた

・明らかな抑うつ症状を伴っていないかた

※いずれ本コースが正式にスタートした際には、うつ状態を伴っている方であっても主治医の紹介状があれば参加していただくことができるようにしていく方向で検討中です。改めて当ホームページ内で告知させていただきます。

<コース概要>

・毎週(または隔週)1回110分(途中休憩10分あり)×原則10回:金曜、土曜、日曜

※担当者が一人のため、申し訳ありませんが除外日が多数あります。日時は個別に相談して決めさせていただきます

※土・日曜日はご家族の同伴が条件です

・場所:臨時特設カウンセリングルーム 

※成瀬メンタルクリニックと同ビル内の一室です。申し込みいただいた方に個別にご説明します

・担当:宍倉久里江

・テキストとして「TALKING BACK TO OCD」(JOHN S, MARCH著)を書店で各自ご購入いただいて用います。英語の本ですが、宍倉が訳したものを配布しますのでご安心ください。

※このテキストでは、ご本人がつらくてやめたいと思っている強迫症状のひとつひとつをやめていくことを「OCD(強迫性障害の略です)に反抗する」と表現し、OCDに反抗するための作戦をいくつも立てて実行していきます。このテキストを使って実際に多くの患者さまたちがOCDを克服しています。実際の例を多く提示しながら、決して無理をさせることなく、確実に一段一段、階段を上るように克服していきます。

※このテキストに提案されている内容は、私(宍倉)がこれまでの診療経験から得た治療のコツと共通するところが多いため、実感として、よいテキストだなあと確信しています

※面接室内での対話形式で、ご家族同席を推奨します

<募集人数、料金、申し込み>

・モニター料金  1回2万円

・募集人数  10名前後を予定(ご希望の曜日や時間により実施可能な人数が変わります)

・お申し込みはメールにてocdmonitor@gmail.com までご連絡ください。必ず、お名前、お電話番号、ご住所を明記してください。また、お悩みの強迫症状と、これまでに治療を受けたことがある方はその経過についても、簡単なご説明を添えていたければ幸いです。このアドレスはモニター募集期間中の臨時アドレスです。本コースに直接関係しないご相談には応じられませんので、ご了解くださいますようお願い申し上げます。

※成瀬メンタルクリニックへのお電話での問い合わせは大変申し訳ありませんがご遠慮くださいますよう、お願い申し上げます。

※お問い合わせいただいたメールに対する返信は1週間程度かかることがあります。

※募集人数に達した場合は、申し訳ありませんがモニターご参加いただくことができませんので、お断りの返信をさせていただきます。

以上です。ぜひこの機会に強迫症状を克服する方法を一緒にマスターしましょう。

2012年4月11日水曜日

ずっと更新を怠っていてすみませんでした。宍倉です。
気づいたら一年近くたっていて、びっくりです!
今日はお知らせがあります。
このたび、成瀬メンタルクリニックのすぐ近くに、カウンセリングルームが併設されることになりました。
クリニック内でもカウンセリングを受けていただけるようにカウンセラーが来てくれてはいるのですが、ご希望者が多くてすぐに予約がいっぱいになってしまって、なかなか必要なタイミングで迅速にカウンセリングを導入することができないことがありました。そこで、今回、クリニックの近くにカウンセリングルームを開設する運びとなりました。

5〜6月ごろから少しずつスタートしていきます。心理カウンセラーが担当する一般的な相談日と、宍倉が担当する強迫性障害患者を対象とした相談日を設定する予定です。

また詳細が決まりましたら、こちらと、クリニックのホームページでもお知らせします。

今年度も成瀬メンタルクリニックをよろしくお願いします。

2011年6月15日水曜日

診察時間について

このところ、「話をよく聞いてもらえる病院」という評判をいただいているらしく、他の病院から転医を希望して受診される方が続きました。


当院では初診は40分くらい、再診は基本的にはお一人5〜10分の診療枠です(その日のご病状や受診者数により臨機応変に時間を増減しています)。このくらいの診療時間でも「よく聞いてもらえる」という口コミになるのかと、ちょっと不思議です。


そして、このような事情から、地域外から受診する患者さまが増えて、当院の一日受診者数も次第に増えつつあります。ありがたいことですが、このまま増えれば、当然のことながらお一人あたりの診察時間を短くするか、新たな初診患者さまの予約をしばらくお断りするか、地域外の患者さまはお断りするシステムに変えていくか、対策をとらなくてはいけなくなります。


「話をよく聞く」ことによって、患者さまの通院機関が短くなって通院終了できる方が増えていけば、受診者数は増えすぎず、「よく聞く」を継続することができるだろうとも思います。このため、ある程度治療関係が安定した患者さまに対しては、傾聴して共感するだけでなく、認知行動的介入を試みることによって薬の必要性を減らしていくように心がけます。でも認知行動的介入をするにあたっては、5〜10分の診察というわけにはいかず、30分くらいは時間を確保したいところです。このため、予約が空いている日、私はいつもより時間をかけて診察をするのです。その結果、、診療終了時間がかえって混んでいる日よりも遅くなる傾向にあります。


当院の事務スタッフは私のこういう傾向をよく知っていて、笑顔で残業してくれるので本当にありがたいですが、患者さまの帰宅も遅くなるわけで、やはり時間どおりに終わるように努力しなくてはと反省します(当院は診療時間枠を19時まで設定している曜日もありますので)。

 なかなか難しいものです。毎日試行錯誤です。

2011年6月12日日曜日

精神医療の課題

毎日の診療で日々痛感する、精神医療の課題

「うつ病」と「うつ」とが明確に分けられないまま啓蒙活動だけが進み医療現場も一般社会も混乱していること

「自殺予防対策」のとりくみが精神科医療という視点から検討されることに偏りすぎていること

就職したものの適応できなかった結果として心身の不調を呈する方が増えていると思うが、精神科医にはどんな支援ができるのか、そして、「精神科医にできること」のうち、どのあたりまでを保険診療で行うのが妥当なのか

精神科医療=薬物療法and/or対話による精神療法でよいのか

日本人の心性を考慮した診断や治療をもっと大事にするべきであると思われること

研究や論文執筆が博士号取得や出世のためのツールになってしまっているし、統計データ解析がないと科学的とみなされない傾向や、英語で書くほうが評価が高いため、日本人の心について日本語で語らず英語と数字で語らねばならないため、論文テーマや方向性が偏ってしまう=精神医療の進歩につながりにくいこと

何より、そもそも、精神科でいう「病気」という用語の使われ方も、医者の間でも社会でも混乱している面が大きいことも!(外来で、よく「性格ですか病気ですか」と患者さまからは質問いただくが、そのたびに、まず「病気とは」「性格とは」という定義づけみたいなところを話し合って共通の見解に達してからでないと、回答できなかったりする)

自分の頭の整理もかねて、ブログでコラム風に綴っていけたらと思います。

2011年4月3日日曜日

お花見について

被災地の方の心の痛みを分かち合うためにお花見を自粛しよう、今はがまんの気持ちも大切と石原都知事が呼びかけておられますね。

一方で、みんなの党の松田公太氏などは、被災地の方の復興を願い、日本全体の元気を出すためにもお花見したい人はしよう!と呼びかけています。

個人的には、お花見するかしないか、よりも、どういう気持ちで自粛するのか、あるいはお花見するのか、が大切かなあと思います。だから、どちらにも賛成です。

自分の気持ちが自分の達成感につながります。
先方にとっては、どういう気持ちで受け止めてくださるかで、先方が受ける影響も変ります。
お花見を自粛したとき、それを被災者の方々がどう受け止めるかは、その方次第。

相手の気持ちを、一方的にこちらでコントロールすることはできない。
でもせめて、温かい気持ちをこめて選択したいですよね。

お花見するにせよ、しないにせよ、罪悪感からではなく、温かい気持ちから選択したいなと思います。

それに、東京人も、今回の震災では大変なストレスがかかっています。
自分のケアを怠らないことは、日本の復興の基本の一歩だと思うのです。
だから、お花見を自分の心が求めていると思われる方はぜひお花見を楽しんでくださいね。

2011年3月25日金曜日

こんにちは。
東北関東大震災に関して、私自身に、そして当クリニックとして、何ができるだろうかと日々考えています。

私がとても尊敬する精神科医の中井久夫先生の御著書なのですが、このたびの震災に向けて無償公開されています。すべての人にとって、いま、とても大切なことが書かれているなあと感銘をうけましたのでご紹介します。

http://homepage2.nifty.com/jyuseiran/shin/shin00.html